セートSète(オック語:Seta)

せっと運河 セート
セート運河

フランス南西部、エロー県オクシタン地域 Occitanie 自然派コスメでお馴染みの向きも多いかと。元は、地中海に面した漁村でしたが運河の開通や、トー湖(塩湖)Bassin de THAUや周辺で牡蠣の養殖が盛ん、観光・リゾートはもちろんですが、鄙びた漁村の景色もみられるゆったりとした時間の過ごし方もできます。

セート地図
セートは運河の街です。

ミディ運河Canal du midi(世界遺産)の起点、トゥルーズでガロンヌ運河に繋がりその先はボルドーから大西洋に注ぐ。17世紀から工事が始められ高低差のため人工湖や多くの閘門(こうもん、門ロックで水をせき止め水位を調整する、パナマ運河ですね、パリのサンマルタン運河にもあります。)1681年に一応の完成を見た。フランス南北の物流、特に農産物・ワインのなどの流通・生産の拡大に貢献しました。ボルドー地区、南仏のラングドック・ルーション南西地区など
設計者のピエールポールリケは陽射しの遮ることとと河岸の保全のために4万数千本の樹木を植え美しい景観を

運河出口地中海側
むこうは地中海側

しかし、19世紀に入り鉄道網の拡充により運河等の流通は衰退しました。現在は、観光レジャーの利用が盛んです。

キッチン・トイレ付のハウスボートでのんびりクルージング、降りて自転車で小旅行したり(15M以下の船は免許もいらず、レンタルで平底の運河用船ペニシェットやクルーザーが借りられます。)速度制限・時速8キロ、美しい景色を眺めながら、、、さ、あなたもいかがですか?

運河に浮かぶボート 自転車を載せて
運河に浮かぶボート 自転車を載せて

セートに生まれた著名人

ポール・ヴァレリー Paul Valéry 詩人・作家1871-1945

外海(地中海)に面して、ポールヴァレリーにちなんだ美術館があります。ヴァレリーの直筆原稿や手紙、写真などの展示室があります。そばに彼が眠る「海辺の墓地」も
 Musée Paul Valéry ポール・ヴァレリー美術館 
148 rue François Desnoyer 34200 Sète
「知」の巨人。日本へは、小林秀雄「テスト」氏、堀口大學「月下の一群」など、割と早く紹介されました。

ジョルジュ・ブラッサンス Georges Brassens 歌手・詩人 1921-1981

国民的歌手、古いシャンソン・フアンなら名前だけでも知っているでしょう。歌詞が難しい奥深い、たいがいシャンソンってそうですね、フラ語だし。 『かつて、50~60年代の若者の神様でした。みんなくち髭を生やしてパイプをくわえて、、、』高野悦子氏談

Espace Georges Brassens エスパス・ジョルジュ・ブラッサンス
ブラッサンスの記念館 映像、音楽、愛用のギターなど、、、展示
67 boulevard Camille Blanc 34200 Sète
www.espace-brassens.fr

Cimetière Le Py ル・ピィ墓地

パリの15区にはジョルジュブラッサンスパーク公園があります。名曲の名前が付いた小道や銅像があります。隣接した旧馬小屋で週末に古書市が開かれます。

ジョルジュブラッサンスパークと池
噴水のあるb公園

余談です Séteセートかセットか私にはセェテゥと聞こえる。昔はsetteと書いたらしい

水上槍試合 Les joutes ジュット中世から続く伝統競技

盛夏のイベント、お揃いのマリン青縞の衣装、各艇7~8人の選手と、漕ぎ手10人が赤・青のチームに分かれ水面2mの突き出した台(ティンテイン)の上で、すれ違いざまに互いの構えた盾の左隅の的に2.8mの木製の槍で狙い定めて押し合うのです。体重別ライト~ヘビーまで4ッのクラスとジュニアなどに分けられ、中でも最後に行われるヘビー級大男の対戦は見もの
ここラングドック以外にもリヨン・ローヌ式やアルザスなど各地にもあるそうです。

水上やり試合 ジュット 
青勝利! 控えの選手が槍をよけて頭を抱える


Office de Tourisme de Sèteより↓ ほかにもセートの情報いっぱいがあります。

セート総合案内  Site officiel de l’Office de Tourisme de Sète
ここに来ればセートのすべてがわかります。 サイトはなかなか、重いのですべて読み込むまでのんびり待ってください・

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